2022年1月26日水曜日

皮膚疾患マメ講座 第33回 冬のあせも2

 このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。

冬のアセモは汗をかいていないのにアセモになってしまいます。汗を出す汗管が寒さのために塞がってしまい,そんなときに体温が急に上がると汗は皮膚外に出れず,皮膚内にもれてしまい非常にかゆくなります。「自分は汗をかかないんだけどね。」と言う人に多いアセモです。

(症状)①風呂上りに体がぽつぽつ赤くなり,ひどい場合はこれがじんましんのようになって非常にかゆくなります。典型例ではコリン性じんましんともいわれます。

②子供さんでは,夜暖かい布団で寝ていて同様なことがおきることもあります。

③成人の場合,急な運動でなることもあります。ランニングの場合少しずつ体温が上昇するのですが,知らない間に汗をかいて汗腺に沿ったぽつぽつとした赤みが出ます。赤みの周囲が結構白いのが特徴です。

赤木も1時間歩いて通勤するのですが冬場はこのぽつぽつとした皮疹が出現し,強いかゆみを伴って苦しみます

別のパターンでは手掌や足底が真っ赤になり,一部水疱を作って痒くなるタイプもあります。手足で汗がもれたためにできる現象です。

(対処法)①風呂上りなど冷たいタオルで軽く冷やすのがいいです。当院でも薬を処方しますが,速効性があるのは冷やすことです。

②入浴すると体温が上昇します。子供さんは大人さんに比べ暑がりなのでの,できれば入浴温度は低い方がいいでしょう。長風呂はやめた方がいいかもしれません。ただし風邪を引かないようにあまり無理はしないでください。

なにやってるの??

そう思った人はコーヒーブレイクをチェック


コーヒーブレイク 第33回 京都映画村の思い出

 

このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

 京都映画村の思い出

 コロナが落ち着いている時期に京都映画村に行ってきました。元々は読売新聞の「チャンバラの魅力」という文化講座があったのですが,その会場が映画村だったのです。せっかくなので子供も含めた家族で行きました。

 遊園地のような乗り物やジェットコースターはなくて,忍者屋敷など時代劇風な遊び場があります。でも私にとって魅力的だったものは昔の武士や忍者の衣装を着て写真撮影ができたり,実際にテレビや映画撮影に使われる建物や家屋を見たり入ったりできることでした。また映画村の役者さんが殿様や忍者に扮して一緒に写真に入ってくれたりします。

 特にNHK製作で,私の好きだった「スローな武士にしてくれ」に使用された店舗がみつかったので個人的に気分が盛り上がってしまいました。いやマイナーな話ですみません。

 ちなみに私の扮装ですが、新選組 鬼の副長 土方歳三です。





 今月の皮膚科おすすめ体操

今回は本当によく効く「腹筋」運動です。「どうしたら出っ張ったお腹を引っ込められますか?」という訴えで当院受診された患者様がいらっしゃいました。サッカー日本代表の長友佑都さん著「体幹×チューブトレーニング」に書いてある腹筋運動を紹介します。

   横になって肘で支えて上半身を起こす。(図1)

   息を吸って,下半身を上半身に引きつける。膝頭と顔をくっつける感じで。(図2

   腹筋でおへそを体の内側に引きつけてお腹を凹ませる。この腹筋の引きつけを利用して息をゆっくり吐く。息を吐ききるまで同じ姿勢。

   息を吐き終わったら①の姿勢に戻す。

これを初級者は5回,中級者は10回,上級者は20回繰り返します。

横になるのが難しい人は,立つか座るかの姿勢で③の要領でお腹を凹ませる運動を繰り返し行って下さい。

図 1

図 2