2014年4月30日水曜日

コーヒーブレイク  第3回  続・大河ドラマに出演!!


コーヒーブレイク

 

このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

 続・大河ドラマに出演!!

 皆様、私赤木が出演した4月20日放送「軍師官兵衛」第16話「上月城の守り」はご覧いただいたでしょうか。え、見ていない?そんな方には是非再放送で見て頂きましょう。3回も登場しています!え、見たけど全然わからなかった?それはそうでしょう。私本人もあとからビデオのコマ送りでやっと確認できたぐらいですから。

 毛利との戦いに備えて石田三成陣頭指揮のもと豊臣軍の本陣を書写山円教寺に移します。この引越しのシーンで2回登場します。1回目は書写山円教寺が登場して、荷車がガラガラと大きな音を立てて寺内に入っていく最初のシーンです。このとき寺の奥の方、画面中央やや右で、槍を受け取る兵士。あまりにも小さくまた登場時間が非常に短いうえ幟(のぼり)の旗に姿が隠れてしまうため私本人以外は絶対分からないと思います。以前大河ドラマのエキストラとして出演した経験のある人に聞いた話では「エキストラとして出演した本人がかろうじて確認できる程度。家族でも分からない。だから撮影の時に何をやったかをしっかり記憶していないと判別すらできない。」ということでした。まさに自分が「あー、そういえば槍を受け取っていたなあ。」と記憶していなければ自分でも自分だと分かりませんでした。

 いよいよメインの2回目の登場シーン。石田三成が「待て、(荷物の)中をあらためる。」と言って荷物を点検するシーン。田中圭さん演ずる三成の後方でわら袋を肩に抱え、左から右へ走り抜ける足軽集団。その2番目で、1番目の兵士よりすこし遅れて駆けている兵士が私赤木です。カメラのピントが三成に合わせてあるためピンボケなのですが、これは皆様にも充分視認可能です。

 最後に登場するのは、織田信忠率いる織田援軍を豊臣軍が円教寺に迎えるシーンです。私は豊臣軍の一員として大人数の中で起立しています。しかし後方から撮影されているため後頭部しか見えず当然誰が誰なのかわかりません。テレビでは大人数に見えますが実際は50人ぐらいのエキストラが何回も何回も撮影したものをCGで組み合わせたものです。そのため何人もの赤木が同一画面に映っているはずなのですが。思い起こせばこのシーンの撮影は苦しかった。監督から「下を向いて。動かないでください。鉄砲は重いですけど腕で固定してください。」それで1分撮影。「はい、10m左に移動してください。はいもう一度、下を向いて、動かないで・・・」それでまた1分撮影・・・。これを何回も繰り返すのです。テレビ撮影というと華やかな世界に思えますが、かなり地味な作業なのですね。あー、しんどかった。

 私がエキストラとして出演した第16回ですが、もし視聴率が史上最低だったらどうしよう?と余計な心配をしていましたが実際は意外にも高視聴率でした。これは私が出演したためではなく(当然ですが)、光姫を演じる中谷美紀さんが涙を流す、悲しいシーンのある回が視聴率は高いのだと思っています。

 この回も光姫とその兄、金子ノブアキさん演じる毛利側に寝返った櫛橋左京進の兄妹別離のシーンがありました。戦のない世で再び兄妹が仲良く暮らす日を夢見る光姫に対し、普段は官兵衛に底意地の悪い態度を示す左京進が涙を浮かべつつ優しい微笑をもって光姫を諭すように決意宣言をします。

「それは叶わぬ。わしとお前は別々の道を歩むのだからな。光、今生の別れだ。今この時から我らは兄妹の縁を切る。さらばだ。」

こんな泣くシーンの方が下手な戦闘シーンよりドーンと視聴率が上がると思います。軍師官兵衛では今後もこんな泣くシーンが続きます。ご期待ください。

本来なら4年に1回の世界的なお祭りFIFAワールドカップの話も書きたかったのですがとてもスペースがありません。またいずれ。頑張れザックジャパン!


2014年4月8日火曜日

皮膚疾患マメ講座  第3回 尋常性白斑


❃❃❃ 皮膚疾患マメ講座 ❃❃❃

このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。

第3回 尋 常 性 白 斑

今回は尋常性白斑のお話です。難治なことで有名な疾患で、他の皮膚科で「一生治らないよ。」と言われた患者様の話も聞いたことがあります。しかし当院には姫路市に1台しかないエキシマライトという秘密兵器の機械があります。このエキシマライト治療によって赤木皮膚科では尋常性白斑がかなり治るようになってきました。

尋常性白斑は部分的に皮膚の色が抜けて白くなる病気で「しろなまず」ともよばれます。数が多いとまだらもようになります。命に別状にないものの外観の見栄えが悪く患者様は心理的なストレスを負うことになります。
原因は免疫異常によるものです。通常免疫というのは細菌やウイルスをやっつけるものですが、免疫異常があるため誤って色素を作る細胞を攻撃するようになり色素ができなくなるため色が抜けてしまうのです。

軽症ではステロイド外用剤や外用免疫抑制剤で治ることもあります。他にビタミンD3外用剤が使われることもあります。
しかし治療の基本は紫外線療法です。紫外線治療といえば、ナローバンドUVBという機械が多くの皮膚科医院で用いられています。他の疾患ではナローバンドUVBも治療効果があるのですが、残念ながら尋常性白斑に対しては治療効果は少ないといえるでしょう。このナローバンドUVBの治療波長は310nmなのですが、これが308nmに変更したものがエキシマライト。波長がほんのわずかに異なるだけで非常に強力かつ副作用が少ないタイプになりました。当院にはナローバンドUVBの機械もありますから、エキシマライトと尋常性白斑に対する治療効果を比較することが可能ですが差は歴然。エキシマライトを購入してからは尋常性白斑の白斑部に色がつくようになってきました。

しかしそれでも広範囲の白斑の患者様では治療に難渋することもあります。エキシマライトの開発は尋常性白斑の治療に光明が差しこんだと言えますが完全ではありません。今後の研究の課題です。
治療ではありませんがダドレス®をはじめ白斑を隠すメーキャップ化粧品も開発されています。通院できない方あるいは治療効果の少ない方には日常の心理的ストレスを軽減していただくためにこうしたメーキャップも必要と思われます。