2021年10月27日水曜日

第32回 モデルナアーム

 このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。

 新型コロナワクチンのmRNAタイプには主にファイザー社製とモデルナ社製の2種類があります。どちらも注射して12日後に発熱,気分不快,体調不良などの副反応の症状がしばしば出ることがよく知られていますね。

それ以外に,皮膚の副反応として注射部位の皮膚が腫れてくることがあります。これも基本的に12日後に出現することが多いのですが,モデルナ社製のワクチンの場合約1週間後(資料では4~11日)に突然出ることがあります。しかも結構腫れがひどいのです。

これをモデルナアームと呼んでいます。ただし正式名称ではないです。また不思議なことにファイザー社製のワクチンではこの副反応はありません。原因もよくわかっていません。アメリカのデータでは1回目のモデルナ社製ワクチンでモデルナアームが出現する割合は0.8%,2回目のワクチンで出現する割合は0.2%で,結構まれといえばまれです。

ワクチン接種会場へ出務


まだ知らてれいない疾患なので,皮膚にばい菌の入った「蜂窩織炎」と間違われるケースがあるようです。ワクチンに対する副反応なので,抗アレルギー剤内服とステロイド外用剤塗布の治療方針で軽快します。

 そしてこれが一番肝心なことですが,1回目のワクチンでモデルナアームを発症しても2回目のワクチンを打つことは充分可能です。

モデルナアームになったから2回目のワクチンが打てないということはありません。1回目にモデルナアームになったから2回目もモデルナアームになるとは限りません。実際1回目よりも2回目の方がモデルナアームになる確率は減ります。

 また,これもあまり知られてないワクチンの副反応なのですが,ワクチンを接種した腕と同じ側の腋窩や首のリンパ節が腫れることがあります。2ヶ月くらい続くこともあるそうです。

関係ないですが映画「るろうに剣心」の撮影現場にて


第32回 レッツ ドゥ 体幹トレーニング

 

このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

写真1

写真2

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コロナウイルス感染症が流行して不自由な生活を強いられてきました。外出を控え,家に閉じこもり状態が続くため運動不足気味です。

 赤木もこれまではジムに行って汗を流していたのですが,ジムも休業したり時間短縮だったりで通いづらくなり,徐々に体重も増えてきました。そこで私はダイエット目的で,家の中でも簡単にできる体幹トレーニングを開始しました。

 どうして体幹トレーニング?という方もいらっしゃるでしょう。確かにランニングなど全身運動に比べればダイエット効果は少ないです。でもランニングで鍛えられる筋肉は一定の決まった筋肉だけです。普段使わない別の筋肉も鍛えることによりダイエット効果がプラスになる,と考えればいいのではないでしょうか。だからランニングなど全身運動もやはり大事だということですね。

 サッカー日本代表の長友佑都さん著「体幹×チューブトレーニング」という本を買いました。ゴムチューブを使って屋内で1日わずか78分の体操で体幹の筋力を鍛えるのです。

 それでは目的別の内容を見ていきましょう。まず,①お腹を凹ませたい(写真1)。横腹の腹筋を鍛えてお腹の形を格好良くさせます。内科診察時に主治医先生から「お腹の形がすっきりした」とほめられました。

 そして②ダイエットする(写真2)。太ももの内側や後ろ側の筋肉は大きい筋肉なので,鍛えるとダイエット効果が高いと考えられます。

 最後に③バランス感覚を養う(写真3)。お尻や股関節の筋肉を鍛えバランスよくする。関節が柔らかくなって転倒予防になります。

 これ以上は書けないのですが,いろいろな体操が載っていて,チューブを使うことにより要領よく様々な筋肉を鍛えることができます。別に長友さんの本でなくてもいいし,ヨガなんかもいいのかもしれません。家の中でできる全身体操をおすすめします。