2025年12月22日月曜日

皮膚疾患マメ講座 第48回 モンドール病

 

このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。

(モンドール病とは)

胸から腹部,上肢に突然出現する棒状の硬結,しこりです。通常1~3か月で自然軽快します。

(症状)①3060歳の女性に多い。②胸から腹部,上肢に太さ310㎜大,長さ数cmから数十cmに及ぶ硬結,しこり。③自覚症状はあまりないが,ひきつったような痛み,自発痛,圧痛があることもある。④男性でも同様の症状がみられるが,陰茎背側にできることもあるというのが特徴。

(原因)静脈血栓がつまってできるタイプとリンパ液の流れが悪くなってできるタイプがあります。そのきっかけとして①胸部手術,②下着や,きつめの衣服での圧迫,③過度の労働,激しい運動,などがあげられます。

原因不明のときもあります。

(検査)手術検査すると血管の閉塞,すなわち血管が詰まった病理像がみられます。

(治療)通常は1~3か月で自然に消えるので経過観察が基本です。痛みがひどい時は鎮痛剤を処方します。

(その他)女性の乳房に生じた場合,乳癌の合併の可能性があるので診てもらった方がいいでしょう。

        

アオサギ 詳しくはコーヒーブレイクの
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コーヒーブレイク 第48回 冬はバードウォッチングの季節なり

 

このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

自分のことを多趣味だと思っているのですが,その趣味の一つにバードウォッチングがあります。といっても本格的に山登りして双眼鏡で鳥を覗いたり,望遠レンズ付カメラで鳥の写真を撮るわけではありません。通勤で一時間歩く際に見つけた珍しい鳥をスマホのカメラで撮影するというものです。

 

ホシハジロ

これが結構難しいものです。

 

なんといっても羽で飛ぶことのできる生き物ですから。写真を撮ろうと,スマホをカバンから出して,デジカメの準備をして,さあ撮影と構えると既に被写体の鳥は飛び去ったあと,ということが普通です。

特に小鳥など身軽で勝手気ままに飛び廻る生き物ですから短時間であってもじっとしていません。体のサイズが大きい野鳥であってもこちらがカメラを向けると「やばい,撃たれる。」と勘違いして,飛び去らないまでもこちらから逃げるように走って逃げます。

そのため撮影のために一工夫しなければなりません。目標の鳥を確認したら,その鳥から隠れて鳥から見えない位置に移動しデジカメカメラの準備をして,その見られない位置からおもむろにデジカメカメラを向けて一瞬で撮影するのです。カメラレンズも拡大して最大の10倍にしているから被写体にピントを合わすのは至難の技です。

断言します。私のバードウォッチング&撮影はリアル版ポケモンカード集めで,ポケモンカード集めより困難です。

こうやって成功した写真を赤木皮膚科クリニック便りに載せているのです。

さて表題のように冬には他の季節では見られない中型~大型の渡り鳥がやってくるので,またまたバードウォッチング&撮影を行っています。パシャパシャパシャ。

                  

オオバン