2020年4月27日月曜日

コーヒーブレイク 第26回 フーダニット(犯人はだれだ)


みなさん,コロナに負けないで頑張りましょう。

自由な外出ができずすっきりしない気分の毎日だと思います。そんな中,イタリアでは人々が各自のベランダで一体となって歌ったり,米国の看護婦さんがダンスをするシーンがネットで配信され,人々に勇気を与えています。そこで赤木も家に閉じこもる人の為に何か役立てないか考えました。音楽もダンスもできませんが読書が好きなので,普段読書する時間がない方に個人的にお薦めの推理小説を紹介したいと思います。


     <初心者向け>謎解きはディナーのあとで

東川篤哉さん作で推理小説の入門編。ユーモアにあふれていてまた短編集なので非常に読みやすいです。容疑者3人くらいに特定されているのもとても親切。さああなたは何問解けますか。


     <次々と殺されそして・・・>そして誰もいなくなった

アガサ・クリスティー原作の超有名な作品です。絶海の孤島に集まる10人の男女が一人,また一人と殺されていく。現実にはめったにない状況ですが,推理小説ではありがちなパターンです。残った人々はお互いが犯人ではないかと疑心暗鬼になっていきます。世界一の推理小説という評判です。


   <夜が眠れなくなる>どちらかが彼女を殺した&私が彼を殺した

東野圭吾さんの作品です。この2作の,他の推理小説であり得ない特徴は,最後まで犯人が明かされない事です。だからきっちり読まないと犯人にたどりつかず七転八倒の苦しみを味わいます。一応袋とじの解説付きです。
桜並木と姫路城をバックに 



   <犯行時,犯人は800km遠方にいた。>聖女の救済

これも東野圭吾さんの作品で探偵ガリレオシリーズの1作です。私が読んだ数々の推理小説のトリックの中で一番優れているトリックと考えます。テレビドラマ化され犯人役を天海祐希さんが演じているのですが,小説よりテレビドラマの方がより完璧な仕上がりです。

   そんなばかな,あなたが犯人?>十角館の殺人


綾辻行人さん作。舞台は「そして誰もいなくなった」と似ています。映像不可能のトリックは必ずあなたを「あっ」と言わせること間違いありません。どんでん返しのベスト。読むと他人に自慢できる一冊です。


   <ひとり,またひとり,村のたたりで殺される>八つ墓村

横溝正史さん作。映像化される事十数回,探偵はおなじみの金田一耕助です。この八つ墓村を10歳の時に映画で見て赤木は一気に大人になりました。映画がおどろおどろしく怖いものなのに対し,小説は薄幸の青年の冒険小説であり最後には深い愛情に包まれて終わるという読み応えのある作品で,赤木の人生のターニングポイントになった推理小説です。主人公の名前も私と同じ「タツヤ」というのもいいところです。 
 

ああ,まさか八つ墓村について他人に話す機会が来ようとは。少し感慨深いです。
ヴィッセル神戸開幕戦観戦の記念