2017年10月23日月曜日

皮膚疾患マメ講座 第16回 脂漏性皮膚炎


このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。



頭部や頬部,耳周囲にフケがぽろぽろ落ちる赤い湿疹はありませんか。脂漏性皮膚炎かもしれません。フケ症もこの一種と考えられます。


 <原因>①アブラっぽい肌質②生活サイクルの乱れやストレス③食事の偏り,飲酒によるビタミンB2不足。④マラセチアというカビの寄生,などがあります。

 <治療>①湿疹に対してステロイド外用剤を塗布。②マラセチアを退治する抗真菌外用剤を塗布。③ビタミンB2不足の時はB2内服。④かゆみが強い時は抗ヒスタミン剤内服,となります。
 それ以外に赤木は保湿も大事と考えています。あとストレス解消も結構大事なのではないでしょうか。


 <日常生活で気を付けること>①飲酒を控える。酒はビタミンB2を破壊します。②ビタミンB2は脂肪の燃焼を促進します。ビタミンB2の多い食品を摂取しましょう。レバー,のり,牛乳,ホウレンソウ,シイタケ,しじみなど。結構マイナーな食品が多いですね。 
 ③洗髪は低刺激性のシャンプーを使い,ゴシゴシ洗わないようにしましょう。入浴後,乾燥があるようなら保湿剤を使います。
 ④ストレス,過労,睡眠不足を避けるよう心掛けてください。⑤便秘にならないよう食物繊維の多いものを取ることもいいようです。

コーヒーブレイク 第16回 皮膚科学の啓蒙活動


このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

 

赤木は元々島根大学の皮膚科講師だったので教育活動には熱心な方だと自負しています。患者様にも皮膚病について理解してもらおうと考えているのですが,さらに研修医や一般市民の方など患者様以外の方にも皮膚科の知識を持ってもらおうと教育活動を積極的に行っています。


1)          皮膚科研修医へ顕微鏡検査の指導

 関西真菌懇談会主催の勉強会。皮膚科なりたての新人さんに白癬菌を調べるための顕微鏡検査の指導をします。主任指導員である天理よろづ相談所病院の田邉洋先生の講義ののち顕微鏡実習が実施され,その際実習指導員として手とり足とり教えます。


2)          姫路初期研修医へ皮膚病診療見学

姫路市で初期研修している医師の卵の方々へ当院の診療の見学をしてもらい,皮膚科学について知ってもらいます。年に1回くらいあります。患者様にも協力して頂いています。


3)          姫路生涯大学で講義

 生涯大学とは高齢のため社会の一線から退いたけれど勉強がしたいという方々の学校です。年に一度皮膚科の講義を行っていますが皆様とても熱心に聴講されています。生涯大学の場所が車で片道30分もかかる上に昼休み内に終わらせないといけないので,講義の日はとてもハードです。


4)          兵庫県養護教員の皮膚疾患セミナー

 夏に神戸で講演を行います。養護教員さんとはいわゆる学校の保健の先生です。兵庫県のあちこちから集まってこられるので身が引き締まる思いです。めったに当番にならないはずなのですが何故か2年に1回くらい依頼されます。

 

 こうした活動は当院患者様に負担や迷惑をおかけすることもあります。しかし皮膚科学というのは一般の方にまだまだなじみが薄く,また後進を育成していかなければなりません。非常に有益かつ社会に貢献していることだと私は考えているので何卒ご協力お願い申し上げます。


2017年7月31日月曜日

皮膚疾患マメ講座 第15回 顔面単純ヘルペス


このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。



単純ヘルペスは顔面,特に口唇や鼻周囲に小水疱が重なって,ぴりぴり神経痛を伴う結構煩わしい病気です。繰り返し発症すると憂鬱な気分になります。陰部や性器に小水疱ができる別のタイプや,また帯状疱疹という別の疾患もヘルペスと呼ばれますが他のウイルスが原因なので今回は省略します。


<原因>原因は単純ヘルペスウイルスです。直接の接触以外にウイルスのついたタオルやグラスを介して感染します。そのため親子や夫婦で感染しやすいのです。

<再発>ウイルスは一度感染すると頭部深部の神経にとりつきます。やっかいなことに免疫を獲得しても風邪をひいたり,疲労,紫外線,ストレス,ステロイドや免疫抑制剤など体の抵抗力を減弱することが誘因になって再発することがあります。再発の頻度は数年に1回から1年に数回という頻回な方まで様々です。


<皮膚症状>①最初皮疹は少ないけれどピリピリチクチクしてきます。②同部が赤くなってきて1~2日後に③小水疱が集まって腫れを伴うようになります。この時期が結構辛いです。④かさぶたになると治ってきています。全経過はおよそ2週間となっています。でもヘルペスは見た目が悪く,少しでも早く治したいと思うのが人情というものです。


<治療>治療にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤があります。外用剤もあるのですが,ウイルスは頭部深部の神経節に巣を作っているので内服でないと効きにくいというのが本当です。ピリピリチクチク感が出現したら早期に内服治療するのが効果的です。もし内服薬が余ったら捨てずに取っておき,再発時にさっと飲むことがお勧めです。続きの薬は病院に来院し処方してもらいます。


<注意事項>①患部には触れないようにしましょう。水ぶくれを破ったり,かさぶたは取らないようにします。患部に触れた指で目を触らないようにしましょう。患部に触れた後や薬を塗った後は石鹸で手を洗います。

人との接触に注意しましょう。子供さんや恋人へのキスやほおずりは控えてください。特に赤ちゃんへの接触は注意が必要です。白血病や癌など病気で免疫機能が落ちている人へのお見舞いは控えましょう。

タオルやコップは共用しない。食器は洗剤で洗ってください。タオルは他の洗濯物と一緒に洗って構いません。日光によく当てて乾かします。



 本内容は東京慈恵医科大学の本田まりこ元教授の著作内容を参考にさせて頂いています。


コーヒーブレイク 第15回 映画「関ケ原」


このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。


 「ついに・・。」

これは石田三成役の岡田准一さんが劇中で使うセリフなのですが,私としても映画公開にあたり心でつぶやくセリフでもあるのです。そう,私がこよなく愛し人生で最も繰り返し重ね読んだ司馬遼太郎さん原作の映画「関ケ原」が8月公開になるのです。

原田眞人監督が約10年かけて構想した映画です。映画通の方はご存知だと思いますがこの原田眞人監督は「ラストサムライ」に出演しハリウッド映画の迫力ある戦闘シーンを経験されているのですが,それに勝るものを日本映画でと考えておられたようです。

こんな思い入れの強い作品となればまたまた性懲りもなくエキストラとして参加しなくてはなりません。


早朝4時に集合,のはずが直前の前日に3時半集合に変更。いやいやそれぐらいはあることです。文化センターで茶色のドーランを顔に塗られ昔の衣装を着ればあっという間に戦国時代の人間に早変わりです。中には茶色ではなく顔面を灰色に塗られている人もいます。どうしてか訊いてみると

「僕,生首になるんです。」

「・・・・・・・・・。」


そんなこんなで撮影地の姫路城に朝6時出発。姫路城は朝8時に開くのでそれまでに撮影を終わらさなければいけないのです。撮影内容を書くのはやめておきますが朝の撮影は無事終了し,文化センターに8時過ぎに戻ります。そのあと待ち時間が長い長い。次は夕方の撮影になるのですが,そんな予定は知らされていないので待つのが長い長い。結局7時間待つことになります。


待っている間やることもないので他のエキストラさんとお話ししたりして時間をつぶします。そんな待ち時間のお楽しみと言えばお弁当,いわゆるロケ弁と言われるものでこれは結構おいしいし量も多めです。みんなが喜んで食べているにもかかわらず,廊下のはずれのロビーで食事もしないで携帯電話をかけているものの相手がつながらないことを繰り返している孤独な人がいます。何やってるんだろう?覗き込んでみると主役の岡田准一様でした。こんな時は気軽に声をかけてはいけません。ましてや電話相手が誰なのか,気になっても訊いてはいけません。


そんなこんなで待ち時間を過ごします。おしゃべりもし,昼寝もし,じっと部屋に閉じこもるのはなかなか大変です。外出は禁止です。そりゃ戦国時代の武士が普通に道を歩いていたら目立ちますもんね。


7時間が経過し午後3時になってやっとお呼びがかかります。今まで何もなかったのに「急いでロケバスに乗ってください。急いで,急いで。」と慌ただしくせっつかれます。じゃあもっと早く段取りつけてよ,と言いたいところですがそんなことはエキストラの立場では言えません。いやあ映画撮影というのは大変なもので素人には先行きが想像もできません。こんなにせっつかれたのにまさかこのあと1時間半もバスの中で待たされることになろうとは。


夕方の撮影は3分で終了しました。えっ,これだけのために7時間+1時間半待ちだったの?そんなことを考えてもエキストラは文句を言ってはいけません。そんなものですから映画撮影とは。

この後,夜の撮影になります。場所は姫路城の裏手にある知る人ぞ知る「鷺の清水」で行われました。撮影内容は秘しますが後日再訪問してみると,目立たない場所なんだけれど撮影のことが思い返され懐かしく感じられました。


夜の撮影が終了し,皆さん疲れ切った面持ちで文化センターに移動。衣装を脱いで化粧を落とし解散になりました。なんか一日損したような気分でした。なのに後日映画の予告を見るとものすごく格好良くなっているから驚きです。この映画のエキストラに参加しておいてよかった。水野晴郎さんは昔言ってました。「いやあ,映画って本当にいいもんですね。」





2017年4月27日木曜日

皮膚疾患マメ講座 第14回 たむし、いんきんたむし


このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。



たむしは水虫菌が体の皮膚に感染してできた病変で正式には体部白癬といいます。同様に陰部に水虫菌が感染したものをいんきんたむし,正式には股部白癬といいます。いずれにしても水虫菌が原因で足の水虫つまり足白癬から感染することが多いです。それ以外にも猫やウサギなどのペットからうつるものや,格闘技でうつることもあります。


治療は抗真菌剤の外用で治りますが,広範囲であったり治りにくい症例では内服薬も用いることがあります。私の印象では足白癬よりは治癒率が高いと感じます。内服薬をもらったときは忘れないように内服し,外用薬もしっかり塗るようにすることが大事です。

それ以外に他の人に感染しないよう注意するべきことを列挙します。


1)          タオルや衣服,帽子の共用を避ける。

2)          タオルや衣服は普通に洗濯していいが天日で干すようにする。

3)          患部を掻くと白癬菌のいる皮膚片が落ちてうつるので,掻くことを避ける。

4)          薬を病変に塗布した後は手を洗う。


 以上は患者さん自身が気を付けるべきことですが,それ以外に原因対策として

1)          家族に足白癬,爪白癬の患者がいれば治療させる。

2)          ペットに体部白癬が疑われるときは獣医にみせる。

3)          格闘技をしている方は当院に相談。
などがあげられます。

コーヒーブレイク 第14回 真田丸ロス症候群


このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。

 
 2017年になって数か月が過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。今さらですが去年の大河ドラマ「真田丸」は面白かったですね。赤木はいまだに真田ロスが続いております。とっくに忘れてしまったという方が多いと思いますが数々の名セリフをプレイバック。

 まず最もエキサイティングだった第45回「完封」より。主人公真田信繁(幸村)の大阪冬の陣の戦場で大音声の名乗り。「我こそは,真田左衛門佐(さえもんのすけ)幸村。」歴史の華々しい舞台へ登場する輝かしい場面でした。そしてその直後,信繁の生き方に共感する上杉景勝の「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)~,真田左衛門佐。」という叫びも感動的。このシーンが数ある名シーンの中でも最も格好良くてしびれる場面でした。

 その上杉景勝の第15回「秀吉」の哀愁たっぷりのセリフも好きです。「(信繁がぜひ飲んでみたかったという)利休の茶はわしが今まで飲んだどの茶よりも苦かった。」豊臣秀吉に逆らえず,大好きな信繁の真田家を潰す手助けをするはめに。正義を貫けず無力感に苛まれている心情を千利休の茶に例えてつぶやくのです。赤木は涙しました。

 この回では千利休が上杉景勝の茶を飲む様子を観察してたシーンも秀逸。

利休「上杉殿,ずいぶんと心乱れてはりましたな。しかしまあ,その迷いも途中で吹っ切れたようにお見受けしました。

秀吉「景勝はわしに従うか?」

利休「間違いのう(従うでしょう)。」

この辺に千利休の人間を見る目の鋭さが出ていて,秀吉の評価が高かった所以が現れています。

 さて明るくて勢いのあるセリフは第24回「滅亡」から。命からがら切腹を免れた伊達政宗のゴマすりのセリフ。「これから関白殿下御自ら餅をおつきになられます。これぞ天下餅。お見事!殿下さすがでございます。」以前の大河ドラマ「独眼竜政宗」の政宗とはかけ離れた格好悪さ。この格好悪いはずの伊達政宗が最終局面で身の危険を承知しながら家康に内緒で真田信繁の妻と子供をかくまい男っぷりを見せるところがいいですよね。

 最後は赤木が一番感動した第30回「黄昏(たそがれ)」のセリフ。他人の気持ちを思いやる優しくて真面目な性格のため石田三成と兄信幸の間で板挟みになる信繁。大谷吉継のアドバイスがそれ以後の信繁の生き様を大きく変えました。「(三成や信幸のことは考えず)おのれが正しいと思う道を行けばいい。それが真田左衛門佐(さえもんのすけ)の進むべき道じゃ。

 「真田丸」では冷静で融通のきかない石田三成が登場しましたが,その後熱血漢の石田三成が深く私に関わってくる出来事がありました。なにやら謎の展開は次号で。



2017年2月7日火曜日

皮膚疾患マメ講座 第13回 頭部湿疹


このコーナーは皮膚病診療について独自の視点で解説します。


 頭のかゆみやフケで悩んでおられる方は結構多いのではないでしょうか。頭部湿疹は皮膚の乾燥がきっかけで起こることが多いと私は考えています。

 以前より頭部湿疹に対してステロイド外用剤を使用してもなかなか治らない人がいますが,よく見てみると頭部皮膚に乾燥があり保湿が足りなかったということをよく経験します。実はステロイド外用剤には皮膚を乾燥させる働きがあるのです。

 そこで当院では頭部の乾燥湿疹に対してビーソフテンローションという保湿ローションを頭部に塗布するのがいいと考えています。①風呂上りに痒い所を中心に髪の毛ではなく地肌につける。②23分してドライヤーで乾かす。③それでも痒い時だけ湿疹を治すステロイド外用剤を塗布する。こうすることで症状が軽快する患者様が増えました。

 頭皮の乾燥には洗髪が大きく関与します。頭皮の汚れを取るためにシャンプーを使います。しかしかゆみを取るために,またフケを減らすためにシャンプーを何回もする,といのは間違いです。シャンプーは汚れを取るという点では良いのですが,乾燥を悪化させて却って余計にかゆくしてしまいます。

 それでは乾燥を減らすにはどうしたらいいかというと,シャンプー後にコンディショナーをするのです。コンディショナーが保湿の働きをします。①コンディショナーを髪だけでなく地肌にもつける。②23分おく。③よくすすぐ。

 薬をつけるのは大変ですが,これなら簡単です。男性の場合シャンプーしか使用してない人も多いので,コンディショナーをするだけで劇的に変化することがあるのでおすすめです。

<補足>リンス,コンディショナー,トリートメントの違いを調べてみましたが意外に微妙です。メーカーによっても違うみたいです。異論もありましょうが,赤木の独自の判断で解説すると以下のようになります。

リンス:髪のpHを変えて髪を保護。だから短時間の接触でOK。

コンディショナー:髪の表面をコーティングして保護。その分時間をかける。リンスの 
         働きも同時に行う。

トリートメント:髪の内部の保護,ダメージケアを行う。コンディショナーの機能も含  
        むとも言われる。


 しかし某メーカーに尋ねたところ返答は結構いいかげんだったりするのであまり厳密に考えない方がいいですね。

コーヒーブレイク 第13回 映画「3月のライオン(前編)」に出演


このコーナーは赤木院長の個人的な趣味を綴ったものです。下手な文章にはご容赦。



  昨年某日,書写山円教寺で撮影された映画「3月のライオン(前編)」にエキストラとして参加しました。319日に公開されますので見てやってください。3月のライオン」は原作がマンガですので本屋でも売られていますがアニメでもNHKの土曜の深夜に放映されています。かなり人気のある作品らしく映画はその実写版になります。知らない人は全く知らないと思いますが将棋の世界の話です。


私の役どころはカメラマンです。映画の冒頭,加瀬亮さん演じる宗谷冬司名人と挑戦者が円教寺の野外舞台で対局を行うシーンがあり,それを写真に撮るのです。カメラマン役や取材陣役のエキストラは総勢200人近くになりますが,野外舞台の上に立つ少数派と野外舞台の下に構える多数派に分かれます。私は運良く少数派である舞台上のカメラマンに選ばれたので,舞台下にいるエキストラに比べかなり目立っているため映画の画面で自分を判別できるのではないかと期待されます。


宗谷冬司名人を将棋盤の前でじっと待つ挑戦者,そして将棋関係者。それを囲む大勢の報道関係者。宗谷名人が現れるとそれまでの和やかな雰囲気が一変し,緊張感に包まれます。対局場に歩をすすめる名人,その姿を収めようとカメラマンのフラッシュが輝きます。その中で一人,動きが緩慢で粘って撮影するカメラマンが宗谷名人の威圧感に圧迫され,浮かべていた笑みを消し思わず下を向いてしまう・・・。そんなシーンがあります。この最後のカメラマンの役を赤木が演じます。カットされている可能性もありますが。


映画監督は「るろうに剣心」などで有名な大友啓史監督です。監督は現場と少し離れた調整室でモニターテレビをみて「はいOK。」「もう一度ワンテイク。」とか指示を出すのです。それなら現場の細かな指示を誰が出すのかというと数人の助監督が仕切るのです。昔は映画監督が現場の撮影カメラの傍らで「カット。」とかやってたイメージがあったのですが最近は違うのでしょうか?


それはさておき,映画に重要な役である舞台上のエキストラ達に助監督の細かい演技指導が入ります。「はい,このタイミングで腰を下ろしてください。」「ふすまが開いたら緊張感を持ってください。」「役者が座って,少し遅れるタイミングで出て行ってください。」「写真が上手く取れているかカメラを覗いて確認する演技をしてください。」私にも念入りで熱の込もった演技指導が入りました。


ところで宗谷名人と対局する挑戦者を演じるのが「海猿」や「僕のヤバイ妻」などで有名な俳優の伊藤英明さんです。さすがというかとても格好良く,近くでお会いできて感激しました。